バスケットボール部

部 長  宍 戸 正 郎
委員長  三 島   覚

 男子は、鳥取東を中心とした戦いであった。鳥取東は、年度初めの大会となる中国高校県予選で、県高校新人戦に続く優勝を遂げた。出雲市で開催された中国大会は、大会の第50回を記念する事業の一環として、優勝旗が新調された。本県からは鳥取東・倉吉東・鳥取工が出場し、活躍が期待されたが、3校共初戦敗退に終わった。第2シードの倉吉東が敗れ、波乱の展開となった県高校総体では、鳥取工と鳥取東が決勝で対戦したが、大阪を中心に完成度の高いバスケットボールを展開した鳥取東が、2年連続16回目の優勝を遂げた。沖縄県で行われた全国総体では、福島工業高(福島県代表)と対戦したが、一回戦突破はならなかった。全国高校選抜県予選の決勝も、再度鳥取工と鳥取東の対戦となり、延長戦へともつれ込む大接戦となったが、主力を加藤等の下級生で固めつつも、3年生の大阪がリーダーシップを発揮した鳥取東が、2年連続11回目の全国大会出場を決めた。その全国大会では、二回戦からの登場となり、上位進出が期待されたが、徳島市立高(徳島県代表)に敗れた。単独チームとしては、全国の厚い壁に阻まれた少年男子だったが、千葉県で開催された国民体育大会では、選抜チームで臨んだ本県少年男子チームがベスト8に入り、少年勢としては、わかとり国体以来となる25年振りの5位入賞を果たした。同チームは、県高体連スポーツ賞を受賞し、協会関係者等バスケットボールの強化・普及に携わってきた人々の努力が報われる慶事となった。代が替わり、新チームの戦いとなった県高校新人戦では、加藤、伊田等を中心に更なるチーム力の底上げを図った鳥取東が、3年連続12回目の優勝を遂げた。中国新人は、岡山市で開催され、鳥取東・鳥取工・米子工が出場した。鳥取東・鳥取工が一回戦を突破し、中でも鳥取東は続く二回戦も突破し、県勢男子としては、4年振りの優勝も期待された。結局は、優勝した山口高に準決勝で敗れ、悲願達成はならなかったが、3位入賞を果たした活躍は、今後に期待が持てるものとなった。


 女子は、鳥取商・鳥取西・倉吉北の3強を中心とした戦いであった。中国高校県予選の決勝は、県高校新人戦に続き、準決勝で強豪倉吉北を下した鳥取西と鳥取商の対戦となったが、延長戦へともつれ込む大接戦を制した鳥取商が、連覇を遂げる結果となった。中国大会には、鳥取商・鳥取西・倉吉北の3チームが出場し、鳥取商・鳥取西が一回戦で惜敗する中、倉吉北は強豪校を撃破し、2年連続となる第3位の成績を収めて、本県の関係者を喜ばせてくれた。県高校総体は、この中国大会の活躍で自信を深めた倉吉北が、準決勝で遂に難敵鳥取西を破り、5年連続で鳥取商と優勝を争う展開となった。その決勝戦は、豊田を中心に雪辱を期した倉吉北が、伝統の底力を発揮し、馬の劇的なブザービートシュートで逆転勝利して、15連覇を達成した。18年連続28回目の出場となった全国総体では、東京成徳大高(東京都代表)と対戦し、初戦敗退に終わった。全国高校選抜県予選も、倉吉北と鳥取商の決勝となったが、馬を中心に下級生のレベルアップに成功した倉吉北が、安定した試合運びで優勝を遂げた。4年連続16回目の出場となる全国大会では、高松南高(香川県代表)を接戦の末降し、一回戦を突破したが、金沢総合高(神奈川県代表)には敗れ、ベスト16進出はならなかった。県高校新人戦の決勝は、久し振りに上位進出を果たした米子西と倉吉北の対戦となったが、仲田、山崎を中心に攻撃の幅を広げた倉吉北が、2年振り24回目の優勝を遂げた。中国新人には、倉吉北・米子西・鳥取西の3チームが出場し、米子西・鳥取西がいずれも次年度国民体育大会開催県として強化の進む山口県勢に一回戦で敗れる中、倉吉北がベスト4に進出した。最後は男子同様、優勝した誠英高に準決勝で敗れたが、新チームとなっても、中国大会3位の座を維持した、その伝統の力は見事なものであった。

【全国大会】

大会名:平成22年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技
期 日:平成22年7月28日(水)〜8月3日(火)
会 場:沖縄市体育館他(男子)
    西原町民体育館他(女子)
<男子>
 一回戦 鳥取東 73 − 86 福島工業
<女子>
 一回戦 倉吉北 42 −104 東京成徳大
大会名:第41回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会
期 日:平成22年12月23日(木)〜29日(水)
会 場:東京体育館
<男子>
 二回戦 鳥取東 64 − 73 徳島市立
<女子>
 一回戦 倉吉北 79 − 78 高松南
 二回戦 倉吉北 66 − 98 金沢総合


【中国大会】
大会名:第54回中国高等学校バスケットボール選手権大会
期 日:平成22年5月7日(金)〜9日(日)
会 場:島根県立浜山体育館
<男子>
 一回戦
鳥取東(鳥取1位) 59 − 62 倉敷青陵(岡山3位)
倉吉東(鳥取2位) 63 − 82 県立広島商(広島3位)
鳥取工(鳥取3位) 65 − 85 松江東(島根1位)
<女子>
 一回戦
鳥取商(鳥取1位) 54 − 65 松江北(島根3位)
鳥取西(鳥取2位) 75 − 79 県立広島商(広島2位)
倉吉北(鳥取3位) 96 − 82 呉商(広島1位)
 二回戦
倉吉北(鳥取3位) 62 − 47 倉敷翠松(岡山2位)
 準決勝
倉吉北(鳥取3位) 52 − 67 慶進(山口2位)


大会名:平成22年度中国高等学校バスケットボール新人大会
期 日:平成23年2月11日(金)〜13日(日)
会 場:桃太郎アリーナ
<男子>
 一回戦
鳥取東(鳥取1位) 88 − 62 廿日市(広島3位)
鳥取工(鳥取2位) 72 − 67 出雲北陵(島根3位)
米子工(鳥取3位) 55 − 74 玉野光南(岡山1位)
 二回戦
鳥取東(鳥取1位) 84 − 58 松江西(島根1位)
鳥取工(鳥取2位) 63 − 77 宇部工(山口1位)
 準決勝
鳥取東(鳥取1位) 55 − 78 山口(山口2位)
<女子>
 一回戦
倉吉北(鳥取1位) 86 − 66 倉敷商(岡山3位)
米子西(鳥取2位) 50 − 66 慶進(山口2位)
鳥取西(鳥取3位) 36 − 83 誠英(山口1位)
 二回戦
倉吉北(鳥取1位) 79 − 53 松江東(島根3位)
 準決勝
倉吉北(鳥取1位) 44 − 69 誠英(山口1位)


中国高等学校バスケットボール選手権大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

中国高等学校バスケットボール新人大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

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