部 長 依 藤 典 篤
委員長 増 山 斉 吾
男子は、今年度も鳥取東を中心とした戦いであった。鳥取東は、年度初めの大会となる中国高校県予選で、県高校新人戦に続く優勝を遂げた。岡山市で開催された中国大会には、本県からは鳥取東・米子工・鳥取工が出場し、鳥取東・鳥取工が1回戦を突破した。さらに鳥取東は、2回戦も勝ち進み、準決勝では玉野光南と終了間際まで接戦を繰り広げ、僅か2点差で敗れたものの3位入賞を果たした。県高校総体では、中国高校県予選と同じ顔合わせの鳥取東と米子工が決勝で対戦した。加藤・岡本のガードに加え力強いプレーで得点出来る伊田など完成度の高いバスケットボールを展開した鳥取東が、3年連続17回目の優勝を遂げた。震災復興の願いを込めバスケットボールの聖地能代市で男子の大会が開催された北東北総体では、光泉高(滋賀県代表)と対戦し、平成7年の鳥取総体以来16年ぶりとなる1回戦突破を果たした。2回戦では、この大会で優勝を遂げた延岡学園と対戦し、敗れはしたものの全国に通用することを示してくれた。高校選抜県予選の決勝は、再度米子工と鳥取東の対戦となった。米子工は伊木を軸に3ピリまで鳥取東を苦しめたが、最後は経験豊富な3年生が地力を発揮し、3年連続12回目の全国大会出場を決めた。その全国大会では、2回戦からの登場となり、上位進出が期待されたが、強豪京北高(東京都代表)に敗れた。代が替わり、新チームの戦いとなった県高校新人大会では、U−18トップエンデバーに中国ブロックから選出された、戸田・石賀を擁する鳥取東が、4年連続13回目の優勝を遂げた。中国新人は地元鳥取市で開催され、地元の声援を受け、鳥取東・倉吉北・鳥取中央育英・米子工が出場した。鳥取東が1回戦を突破し、鳥取東は続く2回戦も勝ち進み、準決勝では優勝した出雲北陵に敗れたが、2年連続で3位入賞を果たし、地元の声援に見事こたえることができた。
女子は、倉吉北を中心とし、それを米子西、鳥取西、倉吉東が追うという戦いであった。中国高校県予選の決勝は、県高校新人戦に続き、米子西と倉吉北との対戦となった。米子西は第1ピリオドでリードを奪ったが、第2ピリオドにはセンター馬のインサイドプレーなどで着実に得点を重ねていった倉吉北が逆転し、勝利をおさめた。中国大会には、倉吉北・米子西・鳥取西の3チームが出場し、米子西・鳥取西が1回戦で惜敗する中、倉吉北は、強豪校を撃破し、2回戦・準決勝と勝ち進み、決勝戦に駒を進め、28年ぶりの優勝も期待された。決勝では山口県代表の誠英との対戦となり、前半は互角の試合を展開し最後まで粘り強く戦ったが、勝利は飾れなかった。しかし、準優勝に輝き、本県の関係者を喜ばせてくれた。県高校総体は、3大会連続で米子西と倉吉北との対戦となった。米子西も最後まで戦い抜いたが、中国大会の活躍で自信を深めた倉吉北が、伝統の底力を発揮し16連覇を達成した。19年連続29回目の出場となった全国総体では、1回戦で市立西宮高(兵庫代表)に勝利し、見事1回戦突破を果たした。2回戦では、強豪の聖カタリナ女子に敗れたが、素晴らしい戦いを見せてくれた。全国高校選抜県予選も、倉吉北と米子西の決勝となったが、馬を中心にバランスのとれた倉吉北が、安定した試合運びで優勝を遂げた。5年連続17回目の出場となった全国大会では、府立豊島(大阪府代表)を破り1回戦を突破したが、昭和学院(千葉県代表)に敗れ、ベスト16進出はならなかった。県高校新人戦の決勝も再度米子西と倉吉北の対戦となった。小椋、田中を中心に緩急をつけた攻撃と粘り強いチームディフェンスを最後まで繰りひろげた米子西が、7年振り4回目の優勝に輝いた。地元鳥取で開催された中国新人には、米子西・倉吉北・米子松蔭・鳥取商業の4チームが出場し、倉吉北が上位大会での経験と伝統の力を発揮し1回戦を突破することができた。
【全国大会】
大会名:平成23年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技
期 日:平成23年7月28日(木)〜8月2日(火)
会 場:能代市総合体育館他(男子)
秋田市立体育館他(女子)
<男子>
一回戦 鳥取東 92 − 80 光泉
二回戦 鳥取東 58 −106 延岡学園
<女子>
一回戦 倉吉北 77 − 61 市西宮
二回戦 倉吉北 69 − 92 聖カタリナ女
大会名:第42回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会
期 日:平成23年12月23日(金)〜29日(木)
会 場:東京体育館
<男子>
二回戦 鳥取東 63 − 84 京北
<女子>
一回戦 倉吉北 93 − 72 府立豊島
二回戦 倉吉北 69 − 84 昭和学院
【中国大会】
大会名:第55回中国高等学校バスケットボール選手権大会
期 日:平成23年5月13日(金)〜15日(日)
会 場:維新百年記念公園スポーツ文化センター
<男子>
一回戦
鳥取東(鳥取1位)99 − 75 下関工(山口4位)
米子工(鳥取2位)66 − 79 柳 井(山口2位)
鳥取工(鳥取3位)71 − 62 英数学館(広島2位)
二回戦
鳥取東(鳥取1位)98 − 77 如水館(広島1位)
鳥取工(鳥取3位)42 − 69 山 口(山口3位)
準決勝
鳥取東(鳥取1位)68 − 70 玉野光南(岡山1位)
<女子>
一回戦
倉吉北(鳥取1位)81 − 49 徳山商工(山口4位)
米子西(鳥取2位)45 − 82 誠 英(山口2位)
鳥取西(鳥取3位)46 − 84 松江東(島根2位)
二回戦
倉吉北(鳥取1位)76 − 48 松江北(島根1位)
準決勝
倉吉北(鳥取1位)66 − 55 就実(岡山2位)
決勝
倉吉北(鳥取1位)65 − 91 誠英(山口2位)
大会名:平成23年度中国高等学校バスケットボール新人大会
期 日:平成24年2月10日(金)〜12日(日)
会 場:コカコーラWスポーツパーク鳥取県民体育館
<男子>
一回戦
鳥取東 (鳥取1位)69 − 42 宇部工 (山口3位)
倉吉北 (鳥取2位)71 − 82 松江東 (島根2位)
鳥取育英(鳥取3位)47 − 68 倉敷青陵(岡山1位)
米子工 (鳥取4位)34 − 61 出雲北陵(島根1位)
二回戦
鳥取東 (鳥取1位)61 − 57 如水館 (広島2位)
準決勝
鳥取東 (鳥取1位)56 − 76 出雲北陵(島根1位)
<女子>
一回戦
米子西 (鳥取1位)60 − 62 出雲北陵(島根3位)
倉吉北 (鳥取2位)69 − 58 広島観音(広島2位)
米子松蔭(鳥取3位)50 −111 慶 進 (山口1位)
鳥取商 (鳥取4位)53 −123 広島皆実(広島1位)
二回戦
倉吉北 (鳥取2位)56 − 89 倉敷翠松(岡山1位)
中国高等学校バスケットボール選手権大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表
全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表
全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表
中国高等学校バスケットボール新人大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表