バスケットボール部

部 長  河 田 雅 志
委員長  増 山 斉 吾

 平成29年度の男子は、県新人の4強と準シードの権利を得た4チームを加えた8チームがしのぎを削る展開が予想された。中国選手権県予選は、県新人戦の4強が苦しい試合をものにしベスト4に勝ち進んだ。準決勝では、県新人覇者の鳥東を米工が破り、また、倉総を1ゴール差で下した境がそれぞれ決勝に駒を進めた。決勝戦では、境が前半を終えた時点で10点差をつけて試合の主導権を握ったが、3Qで4点まで点差を縮め、最終Qには加藤の活躍などで逆転した米工が激闘を制し、新人戦の覇者となった。3位決定戦では倉総が鳥東を破り、県新人での順位がガラリと入れ替わる結果となった。岡山県で開催された中国選手権大会には、米工・境・倉総の3校が出場し、境が広島代表の呉港を破り初戦突破を果たす健闘を見せたが、ベスト4進出は果たせなかった。
 県高校総体では、倉東が4強の鳥東を破って準決勝に進んだが、第1シードの米工に阻まれ、米工が決勝に進んだ。逆ゾーンは倉総と境の対戦で、最後まで息の抜けない戦いであったが2点差で勝利した倉総が決勝に駒を進めた。決勝戦は米工が前半15点差をつけ、勝利をものにしたかに見えた。しかし、竹森・船越ら3年生と力のある2年生の力がかみ合った倉総が後半猛追を開始し、最終Qでついに逆転。そのまま逃げ切り、倉総としては初の県総体優勝を勝ち取った。福島県で開催された南東北総体では、1回戦で和歌山工業と対戦した。倉総は前半終盤に立て続けに3Pを決めて32-31の1点リードで前半を折り返した。後半は、和歌山工の緩急をつけたオフェンスで加点され逆転を許し、それに対し、倉総はプレスからのドライブや3Pで追い上げ9点差まで詰め最後まで諦めない精一杯のプレーを見せたが、勝利をものにすることができなかった。
 今年から選手権大会となったウインターカップ2017県予選では、鳥取東を破って決勝に進んだ倉総と、試合終了間際に米子工を逆転し1点差で勝ち上がった鳥取西の決勝戦となった。決勝戦は、終盤まで倉総が10点近くリードしたが、残り3分を切ってから猛追する鳥西は、3年生の澤田のスチールなどで2試合連続の奇跡の逆転劇を演じ、嬉しい全国大会出場を決めた。本大会では、山梨代表の日本航空と対戦した。平均身長が約180cmで2mを超える長身選手もいる日本航空に対し健闘したものの1回戦突破は果たせなかった。
 新チームとなった県新人戦では、鳥西・倉総・米東・倉北の4校がベスト4に進出し、鳥西を破った倉総と米東に勝利した倉北との間で決勝戦が行われた。決勝では、持ち前のスピードと正確なシュートで得点を重ねた倉北が16年ぶりの県新人大会の優勝を勝ち取った。松江市で開催された中国新人大会には、倉北・倉総・鳥西が出場したが、いずれのチームも1回戦を勝ち上がることができなかった。
 平成30年度は倉北・倉総・鳥西・米東の4校が中心で大会が進んで行きそうだが、鳥取城北・米子松蔭・米工・鳥東の4チームが準シードの権利を有しており、力の差はほとんど無く、中国選手権以降の大会はどのチームが勝利するかわからない激しい戦いが繰り広げられそうだ。

 女子は、倉北を中心に米東・米南・鳥東の戦いが予想された。中国選手権県予選決勝は、準決勝で鳥東を破った倉北と、2点差の接戦で米南を退けた米東の県高校新人戦と同じ顔合わせの対戦となった。1Qはほぼ互角であったが、2Q以降、西村・谷口を中心としたスピードのある展開で流れを掴んだ倉吉北がリードを広げ勝利した。中国大会には、倉北・米東・米南の3チームが出場した。倉北は松徳学院・宇部商を破りベスト4に進出、また米東は倉敷翠松を、米南は明誠をそれぞれ接戦で破り、出場全チームが1回戦を勝ち抜く快挙であった。
 女子は今年も倉北を中心に、県新人ベスト4の米南・鳥東・米西の戦いが予想された。中国選手権県予選決勝は、準決勝で米西を破った倉北と、米南を後半に逆転勝利した鳥東の決勝戦となった。試合はほぼ互角で展開したが、鳥東は終盤まで倉北をリードしたものの倉北の牙城を破ることはできなかった。3位決定戦は、高さと試合巧者の米南が米西を破り中国選手権大会出場を決めた。中国選手権大会には、倉北・鳥東・米南の3チームが出場し、鳥東が出雲北陵を破り中国大会1勝をあげた。
 県高校総体では、シード校の米西を破って勝ち上がった鳥取城北と前大会覇者の倉北、また反対ゾーンでは順当に4強に勝ち進んだ鳥東と米南が準決勝を戦い、前回大会と同じ顔合わせの倉北と鳥東が再び決勝で激突することとなった。試合は序盤から倉北がスピードと堅い守りで主導権を握り、大許・田中・日下部ら3年生の活躍で鳥東を突き放し3年連続33回目のインターハイ出場を果たした。南東北総体では、1回戦で山梨県代表の富士学苑と対戦した。2Q以降高さに勝る富士学苑に優位に試合を展開され1回戦突破は果たせなかったが、最後まであきらめない倉北バスケを見せてくれた。
 ウインターカップ2017県予選は、主力の3年生が残る倉北と力をつけてきた1・2年生チームの鳥取城北との決勝戦となり、試合経験と自力に勝る倉北が3年連続で全国大会への出場権を獲得した。本大会では、青森代表の八戸学院光星と対戦し、前半リードされるも終盤に追い上げ、接戦に持ち込んだ。しかし、あと少し力及ばず、勝利することができなかった。
 新しい年を迎えた県新人戦は、中部地区予選1位の倉北が、怪我のため大会直前で棄権し、波乱のスタートとなった。そんな中、ベスト4に勝ち進んだのは米東、米西、米南の西部勢と鳥取城北の4校であった。準決勝の米東と米西の戦いは、地区予選で敗れている米東がキャプテン岡本の26得点の活躍等でリベンジを果たし決勝に駒を進めた。また、米南と鳥取城北は、前半は渡邊・岸等の活躍で城北が13点リードで終え、後半も流れを渡さない城北が優位に試合を進め4Qには米南の粘りで追い上げられたが、最後は10点差で、鳥取城北は嬉しい初優勝に輝いた。本大会には鳥取城北、米東、米南が出場し、米東は倉敷翠松に、米南は就実に敗れたものの、鳥取城北は出雲北陵と対戦で接戦をものにし、6点差をつけて勝利した。2回戦では徳山商工に敗れたものの中国大会初出場で1勝をあげることができた。
 女子は、鳥取城北を中心に試合が展開していきそうだが、米南、米東、米西のシード校や準シードの鳥取育英、県新人不参加の倉北を含め力は拮抗しており、新年度も熱戦が繰り広げられそうだ。

 
【全国大会】

大会名:平成29年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技
期 日:平成29年7月30日(土)〜8月5日(金)
会 場:男子:福島西高校体育館 女子:福島南高校体育館他
<男子>
 一回戦 倉吉総産 73 − 83 和歌山工(和歌山)
<女子>
 一回戦 倉 吉 北 48 − 77 富士学苑(山梨)

大会名:ウインターカップ2017第70回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会
期 日:平成29年12月23日(金)〜29日(木)
会 場:東京体育館
<男子>
 一回戦 鳥 取 西 52 − 96 日本航空(山梨)
<女子>
 一回戦 倉 吉 北 52 − 63 八戸学院光星(青森)


【中国大会】

大会名:第61回中国高等学校バスケットボール選手権大会
期 日:平成29年5月12日(金)〜14日(日)
会 場:山口県 維新百年記念公園スポーツ文化センター
<男子>
 一回戦
米 子 工(鳥取1位)69−81 岡山商大附(岡山3位)
  境  (鳥取2位)84−76 呉  港(広島3位)
倉吉総産(鳥取3位)58−79 豊  浦(山口1位)
 二回戦
  境  (鳥取2位)70−119 松 江 西(島根1位)
<女子>
 一回戦
倉 吉 北(鳥取1位)59−75 県立広商(広島3位)
鳥 取 東(鳥取2位)70−53 出雲北陵(島根3位)
米 子 南(鳥取3位)61−102 慶  進(山口1位)
 二回戦
鳥 取 東(鳥取2位)47−86 就  実(岡山1位)

大会名:平成29年度中国高等学校バスケットボール新人大会
期 日:平成30年2月9日(金)〜11日(日)
会 場:松江市総合体育館(島根)
<男子>
 一回戦
倉 吉 北(鳥取1位)85−108 松江東(島根3位)
倉吉総産(鳥取2位)50− 56 宇部工(山口2位)
鳥 取 西(鳥取3位)40− 64 豊 浦(山口1位)
<女子>
 一回戦
鳥取城北(鳥取1位)65−59 出雲北陵(島根3位)
米 子 東(鳥取2位)53−81 倉敷翠松(岡山2位)
米 子 南(鳥取3位)41−87 就  実(岡山1位)
 二回戦
鳥取城北(鳥取1位)65−84 徳山商工(山口2位)


中国高等学校バスケットボール選手権大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

ウインターカップ2017第70回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

中国高等学校バスケットボール新人大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

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