バスケットボール部

部 長  河 田 雅 志
委員長  増 山 斉 吾

 平成30年度の男子は近年稀に見る混戦となった。県新人大会ではベスト4に入った倉北・倉総・鳥西・米東に加え、準シードが4チームできた。中国選手権県予選では県新人大会のベスト4から3チームが入れ替わり、鳥東・米工・鳥西・城北となった。さらに準シードが4チームできるという、戦前の予想通りの混戦であった。県新人覇者の倉北が準決勝で城北に2点差で敗れ、同じく準優勝の倉総も準決勝で鳥東に3点差で敗れた。県新人では米東が米工を倒して4強に進んだが、中国予選では米工が米東にリベンジを果たし、4強となった。唯一鳥西だけが続けて4強へ進んだ。岡山県で開催された中国選手権大会には、鳥東・米工・鳥西の3校が出場した。鳥西が県3位出場ながら広島1位の呉港を破る金星をあげたがベスト4進出はならなかった。
 県総体も熾烈な戦いとなった。倉総が第2シードの米工を破ってベスト4進出。その勢いのまま準決勝では鳥西を4点差で下して決勝へ。逆ゾーンは城北が粘る鳥東を振り切り決勝へ進んだ。決勝は連覇を目指す倉総と、初優勝を狙う城北との争い。前半を同点で終える接戦となった。3Qで倉総が個人技を生かして11点のリード。4Q、城北は追い上げを試みるが及ばず、倉総が昨年に続き連覇を果たした。愛知県で開催された東海総体では1回戦で東京代表の実践学園と対戦した。倉総は立ち上がりが良く、1Qで9点のリードを奪う。しかし2Q以降、相手チームが対応してくると得点が伸び悩み、逆転を許してしまう。倉総も最後まで諦めず戦ったが勝利をものにすることはできなかった。
 ウインターカップ県予選は3年生の残る倉総が、新チームに3年生が一人加わった鳥西を下して決勝進出。逆ゾーンは3年生の残る倉北が準々決勝で鳥東、準決勝で城北と立て続けにシード校を破って決勝へ駒を進めた。決勝は倉総が出だしにリードを奪う。倉北はディフェンスをゾーンに変え、倉総のリズムを崩す。そこから流れを掴んだ倉北は3Qで逆転に成功。4Qではさらにリードを広げ、18年ぶりとなる全国大会出場を決めた。本大会では奈良代表の天理高校と対戦した。身長で劣る倉北だが果敢に攻め、1Qは29-30と互角に渡り合う。2Qでリードを許すがその後も得点の取り合いを仕掛けた。最終的には89-110で敗れたが、自分たちの持ち味を発揮した戦いであった。
 新チームとなった県新人戦は、城北・鳥西・倉東・米東がベスト4に入った。城北が倉東を、鳥西が米東をそれぞれ破って決勝へ進出。決勝は一進一退の攻防となったが、城北が接戦を制し優勝を飾った。山口県で行われた中国新人大会には、城北・鳥西・倉東が出場した。城北が1回戦を突破したがベスト4進出はならなかった。
 平成31年度は県新人でベスト4に進んだ城北・鳥西・倉東・米東に加え、準シードとなった鳥東・松陰・米工も力を有しており、激しい戦いが繰り広げられそうだ。
 女子は倉北が県新人直前に怪我人が出たため大会を棄権するという波乱のスタートとなった。そんな中ベスト4には城北・米東・米南・米西が勝ち残った。中国選手権県予選では県新人ベスト4の城北・米南に加え、倉北・育英がシード校を倒してベスト4に進出した。決勝は城北と米南の対戦。城北が追いすがる米南を3Qで突き放し、県新人戦に続いて嬉しい初優勝を飾った。3位決定戦は倉北が育英をかわし中国選手権大会出場を決めた。中国選手権大会には、城北・米南・倉北が出場。米南が島根2位の明誠との2位対決を制し初戦を突破。続く2回戦で岡山代表の就実に敗れた。
 県総体はシード校の城北・米南・倉北・育英が順当にベスト4に進出。決勝は昨年のウィンターカップ県予選の再来となる城北と倉北の対戦。前半を同点で折り返す接戦となった。城北は3Qでリードを奪うと4Qも3Pやゴール下のシュートで得点を重ね、昨年のリベンジを果たしての優勝となった。東海総体では千葉代表の千葉経大附と対戦した。初出場で硬さの見られる城北は1Qで6-21とリードを許す。2Q以降は硬さも取れ互角の戦いを演じたが1Qのビハインドが響き、そのままの得点差での敗戦となった。敗れはしたものの、2Q以降は互角の戦いをしており、今後が楽しみな試合であった。
 ウインターカップ2018県予選は、シード校が順当に勝ち上がり、城北・倉北・育英・米南がベスト4に駒を進めた。準決勝の城北−米南戦は延長戦に入る接戦となった。米南のゾーンに対し城北のオフェンスは精彩を欠く。一方米南は元気のいい1年生が思い切りのいいシュートを放ち、城北を追い詰める。延長に入っても一進一退となったが、最後は城北が勝利をものにした。決勝は再び城北と倉北の対戦となった。県総体の借りを返したい倉北は1Qの出だしが良く、リードを奪う。2Qに入ると城北も盛り返し逆転する。3Qで倉北が再びリードを奪うが、4Qでは城北の3年生が意地を見せ、総体に続いての優勝を果たした。これで今年度城北は県内の4大会を優勝する4冠となった。本大会ではU18日本代表選手を有する宮城代表の聖和学園と対戦した。スタメンに170cmオーバーの選手を揃える聖和に対し城北も奮闘したが初戦突破は叶わなかった。
 新しい年を迎えた県新人戦は、倉北・城北・米南・鳥東の各地区のシード校が順当に勝ち進んだ。準決勝で倉北は鳥東を、城北は米南を破り、両者が再び決勝で対戦した。1Qでは城北がリードを奪うが、昨年の主力が残る倉北は落ち着いた試合運びで逆転し、2年ぶりの優勝を飾った。中国新人大会では倉北・城北・米南が出場したが、いずれも初戦突破はならなかった。
 女子は今年も倉北・城北を中心に試合が展開していきそうだが、米南・鳥東のシード校も力を力を持っており、熱戦が繰り広げられそうだ。

 
【全国大会】

大会名:平成30年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技
期 日:平成30年8月1日(水)〜8月7日(火)
会 場:男子:一宮市総合体育館 女子:パークアリーナ小牧体育館
<男子>
 一回戦 倉吉総産 45 − 83 実践学園(東京)
<女子>
 一回戦 鳥取城北 57 − 77 千葉経大附(千葉)

大会名:ウインターカップ2018第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会
期 日:平成30年12月23日(日)〜29日(土)
会 場:東京体育館
<男子>
 一回戦 倉 吉 北 89 −110 天  理(奈良)
<女子>
 一回戦 鳥取城北 59 − 93 聖和学園(宮城)


【中国大会】

大会名:第62回中国高等学校バスケットボール選手権大会
期 日:平成30年5月11日(金)〜13日(日)
会 場:岡山県 ジップアリーナ岡山
<男子>
 一回戦
鳥 取 東(鳥取1位)62−65 岡山学芸館(岡山3位)
米 子 工(鳥取2位)55−84 出雲北陵(広島3位)
鳥 取 西(鳥取3位)70−64 呉  港(広島1位)
 二回戦
鳥 取 西(鳥取2位)70−119 豊  浦(山口1位)
<女子>
 一回戦
鳥取城北(鳥取1位)48−52 倉敷翠松(岡山3位)
米 子 南(鳥取2位)72−66 明  誠(島根3位)
倉 吉 北(鳥取3位)70−87 徳山商工(山口1位)
 二回戦
米 子 南(鳥取2位)63−93 美鈴が丘(広島3位)

大会名:平成30年度中国高等学校バスケットボール新人大会
期 日:平成31年2月8日(金)〜10日(日)
会 場:維新百年記念公園スポーツ文化センター(山口県)
<男子>
 一回戦
鳥取城北(鳥取1位)66−57 玉野光南 (岡山3位)
鳥 取 西(鳥取2位)82−86 岡山商大附(岡山2位)
倉 吉 東(鳥取3位)59−108 松 江 西 (島根1位)
 二回戦
鳥取城北(鳥取1位)47−55 豊  浦 (山口2位)
<女子>
 一回戦
倉 吉 北(鳥取1位)89−90 徳山商工(山口3位)
鳥取城北(鳥取2位)72−74 倉敷翠松(岡山2位)
米 子 南(鳥取3位)60−78 就  実(岡山1位)


中国高等学校バスケットボール選手権大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

ウインターカップ2018鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

中国高等学校バスケットボール新人大会鳥取県予選トーナメント勝ち上がり表

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